弁護士とことば・その6「ナキネイリですか?」

弁護士「(勝訴の見込みがないことを説明)」
相談者「勝てないんですね。じゃあ,泣き寝入りってことですか?」

今まで「泣き寝入りですか?」という言葉を何度も聞いてきました。
勝ちたくても証拠がないので勝てない、という事案は数多くあります。

弁護士は依頼者のために尽くすけれども、だからこそ、メリットだけなくデメリットも伝えなければなりません。
勝てないなら勝てないと、今の客観的な状況を伝えなければなりません。
そこをブレイクスルーするのが弁護士だろ!と内心で思う一方で、現実的な可能性を伝えなければなりません。

そんなとき、「泣き寝入りですか」と言われてどう返事すればよいのだろう…。
「そうですね」と答えてお帰り頂くだけなのか…。

でもちょっと待てよ。
「勝てないこと」と、「泣きながら寝ること」とはイコールではないはず。

勝てようと勝てまいと、「弁護士のアドバイスによって、自分の客観的な状況が分かった」という点では同じなはず。
もやもやしていた視界がクリアになった点では同じなはず。
その状況でうつむいて泣くのか,、前を向いて進むのかは、きっと自分で選べるはず。

だとすれば,依頼者の視界をクリアにさせた弁護士は、その内容がどうあれ,
相談を終えた依頼者が、次の一歩を踏み出せるよう,明日から自信をもって人生を歩けるよう,
そっと,あたたかく、背中を押してあげるべきではないだろうか。
それは言葉なのか、表情なのか,雰囲気なのか。。。

そんなふうに,弁護士は(私は!)、どうやったら依頼者が元気になるか、自信をもって人生を歩んでもらえるかを、いつも模索しています(^^)

弁護士 波戸岡光太
その思い、前に進める法律家。
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