弁護士の仕事・その1「聴く力」

弁護士の仕事

困った時に弁護士に相談しようと思っても、こんな相談をしていいのか、自分の話をちゃんと聞いてもらえるのか、ということは気になるものです。
この業界にいる私ですら、違う分野で活躍している弁護士に質問するときは、「こんな質問聞いてくれるかな~」と、ちょっとどきどきしながらアポを取ります。
でも、自分の問題を解決するのに、何で他人の弁護士に気を使わなければならないのだろう。。。

そもそも弁護士は何のためにいるのだろうか。
相談者のためです。
その相談者は何をしに来るのか。
「自分の悩み」を解決するために来ます。「法律を教わる」ために来るのではありません。
思うように進まない現実、悩みを解決するにはどうすればよいか、法律の力で何とかしてほしいと思って来ます。

だとすれば、弁護士の仕事は、まず初めに「聴く」ことから始まります。
現場で何があったのか、相談者は何に悩んでいるのかを「教えてもらう」ことから始まります。
何があったのか教えてもらい、うまくいかない現実と相談者の思いを聴くことができてこそ、解決に向けた真の法律アドバイスが可能になります。
そこには、相談者が弁護士に気をつかう場面なんてどこにもでてきません。いや、弁護士は、依頼者に気をつかわせてはいけないのです。

この、人の話を「聴き」、限られた時間で現実や思いを「教えてもらう」スキルは、法律とはまた違ったスキルです。
弁護士には、法律力だけではなく、聴く力も必要だということです。
これまでは、「法律ではこうなってるよ」とだけ言えば法律相談として合格だったかもしれませんが、
これからは、「ほんとにつらいところ、何とかしたいところはここですよね。だとすれば、こういう法律解決はいかがでしょうか」という、相談者のハートにフィットしたアドバイスでなければならないでしょう。
場合によってはカウンセリングの要素なども取り入れながら、弁護士は(私は!)、相談者の思いに届き、相談者が次の行動に進めるアドバイスこそ、目指さなければならないでしょう。

こんなふうに、弁護士が最初にする仕事は、「聴く」ことだというお話でした。
つづく(^^)

(Photo by (c)Tomo.Yun,http://www.yunphoto.net)
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ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。
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私は企業の顧問弁護士を中心に2007年より活動しております。

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私は法律トラブルに限らず、経営で直面するあらゆる悩みを「波戸岡さん、ちょっと聞いてよ」とご相談いただける顧問弁護士であれるよう日々精進しています。

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波戸岡 光太 (はとおか こうた)
弁護士(アクト法律事務所)、ビジネスコーチ

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