前に進める法律相談

弁護士の仕事

「頭が整理できてすっきりしました」 法律相談が終わったとき、相談者が、ほっとした顔でこう仰ってくれることがあります。 その言葉を聞くと、私もほっとします。 すっきりした相談者は、自分の力で歩けるようになったので、もう私のところには来ないかもしれません。 あるいは、今後状況が変わったときに、真っ先に私に連絡をくれるかもしれません。 どちらにしても、相談を終えた相談者は、人生を一歩「前に進める」...

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建設業界の債権回収問題

債権回収

「先生もがんばってくださいよ。こちらも彼らを待たせられないんだ」 電話口の言葉からは、イラつきと応援とが入り混じる、Cの複雑な感情が伝わってきました。 建設業界は、発注者→元請業者A→下請業者B→孫請業者C→D→…とつながる形をとることが多いため、例えばAがBに代金を払わなかったりすると、水道の元栓が詰まったように、その先のCやDにも代金が入ってこないことが起きたりします。 この時の私の依頼者は下請業者B...

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定期的ミーティング実施中!(顧問契約)

弁護士の仕事

顧問契約を頂いている会社様にもっとお役立ちをしたいという思いから、1か月~数か月ごとに個別ミーティングを実施しています。 「何かあったらご相談ください」という従来の弁護士サービスは、弁護士として受け身ですし、相談する方も遠慮がち億劫(おっくう)になりがちです。 そうではなく、もっと私の方から役に立つことを提供しよう、そのためには「場づくり」から始めようと考え、相談事の有無にかかわらずミーテ...

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債権回収-最短翌日発送。法律家が作る内容証明-

債権回収

取引先が約束どおりに代金を支払わない-。 債権回収が問題になるとき、「内容証明郵便」が頭に思い浮かぶ方は多いと思います。 「相手が払わないなら、内容証明を打っておこう」とは時々聞くセリフですが、そもそも内容証明郵便って何なのでしょう? 債権回収でトラブルになったとき、どんな効果があるのでしょう? 法律上は、文字どおり「この内容の文書」を送ったことを郵便局が「証明」してくれるのが内容証明郵便です...

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コラム「なぜ、依頼者のために?」

法律家コラム

法テラスで全国に赴任している若手弁護士(スタッフ弁護士)にむけて、コラムを執筆しました。 法テラスは、全国津々浦々に法の光を照らすために、経済的に余裕のない方に法的支援をする国の設立した機関です。 私もかつて法テラス専属のスタッフ弁護士として函館に3年間赴任しました(2009~2011)。 依頼者の話を聴いて共感し、文献を調べて論理を組み立て、解決まで伴走する-という当時の活動が、今でも自分の原点にな...

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債権回収の最短ルート

債権回収

取引先が代金を払わない。債権回収問題の発生です。 こんなとき、債権回収の最短ルート、つまり、いち早く債権回収を完了させる方法を知りたいというご質問をよく頂きます。 最短回収という点を重視するならば、文字どおり「スピーディに対処する」の一言に尽きます。 まずは、①支払遅れの発生にいち早く気づき、敏感になること。 「多少の遅れはよくあることだよ」というゆるい考えは禁物です。 相手がこちらのことを大...

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判決をみすえた和解

債権回収

「先生は、きびしいですね」 和解が成立した後、廊下ですれちがった裁判官からの、あいさつ代わりの言葉でした。 私は、それを誉め言葉と受け止めました。 契約トラブルが起きて相手が代金を支払わないときに行う債権回収は、 当事者間での交渉がまとまらなければ訴訟に発展します。 訴訟になると双方が自分の主張をぶつけ、証拠を出し合い、ガチンコ勝負を行います。 もっとも、それを最後までやり合い相手をねじ伏せ...

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安易にオトシドコロを探さない

債権回収

「波戸岡さん、裁判官にとびかかるんじゃないかと、ひやひやしましたよ~(笑)」 「そ、そうでしたか。お恥ずかしい…」 「私は嬉しかったですけどね」 弁論準備室という裁判所の会議室から出てきたとき、同席していた依頼者から言われた言葉です。 自分は努めて冷静なつもりだったのですが、あいかわらずポーカーフェイスができてないらしい。。。(汗)。 さて、私は「安易な落としどころ探し」に賛同しません。 最...

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弁護士の役目(債権回収の本当の目的)

債権回収

「すっとしました。」 「えっ?」 「今までずっと、頭の上にモヤモヤがあったんですけど、霧が晴れたみたいに、すっとしました。」 「ほんとですか。よかったです!」 --あぁ、この言葉のために、僕は頑張ってきたんだな。 そう思える瞬間です。 ここは裁判所のロビーです。 今しがた和解が成立し、弁論準備室を出た依頼者と私は、二人並んで裁判所の廊下を通り、ロビーをよこぎっていました。 依頼者は、自分...

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沈黙の意味

法律家コラム

私の隣で依頼者は沈黙していました。 その沈黙はしばらく続いていました。 夫からのハラスメントに耐えられず子どもと一緒に家を出た依頼者は、 その後夫から、子どもとの面会を求める調停を起こされました。 ここは家庭裁判所の調停室。 裁判所とはいえ、ふつうの会議室です。 机を挟んだ向こう側に、年配の男性と女性の二人がじれったい様子で依頼者を見つめています。 この二人は家事調停委員です。 それなりに...

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